「鬼子母の愛」 岡本かの子 39歳の作品           1928年(昭和3)7月3日から12日読売新聞に連載

朗読時間16:03分  読み手:ND、YH、MM

仏教随想集「散華抄」収録(昭和4年5月大雄閣刊行)

恋愛事件に傷心した かの子は仏教研究の中で何かを探ろうとした。

彼女の認識は自己の慾情を妨げず許し、だが抑制する。同時に他者をも生かす所に達したのだろうか。 魔ともいえる慾情に生きる鬼子母をよみがえらせ「児授けの神」にするというお話。