戯曲「或る日の幻想」岡本かの子 38歳の作品         1927年(昭和2)雑誌「女性」1月号初出

朗読時間:11.00分 読み手:都留子NT、分身MM、ナレーションYH

「二重自我」のモチーフにはかの子のナルシシズムが垣間見える。

第四場「海に向かって居ると自分がなんと小さく思えることか。じたばたしたって駄目って気がした」というのはかの子の作品に、たびたび現れる思想。個人は宇宙の意思によって動かされているという印度仏教の影響によると思われる。